Androidの開発やカスタマイズには欠かせない「ADB(Android Debug Bridge)」の環境構築方法を、Mac / Windows / Ubuntu 向けにわかりやすく解説します。各OSに合わせた手順を丁寧に紹介していますので、初めての方でも安心です。
■ ADBとは?
ADBはAndroid端末とPCを接続して、さまざまな操作(アプリのインストール、ログ取得、システム情報確認など)を行うためのコマンドラインツールです。
【1】Windows編
◆ ステップ1:ADBをダウンロード
以下のGoogle公式サイトから「SDK Platform Tools」をダウンロードします。
▶ SDK Platform Tools ダウンロードページ(Google公式)
◆ ステップ2:ZIPファイルを解凍
ダウンロードしたZIPファイルを右クリック →「すべて展開」で解凍します。
◆ ステップ3:環境変数にパスを追加(任意)
「platform-tools」フォルダのパスをコピーし、環境変数の「Path」に追加することで、どこからでもADBを使えるようになります。
設定手順:「システムの詳細設定」→「環境変数」→「Path」を編集→フォルダパスを追加
◆ ステップ4:動作確認
adb devices
コマンドプロンプトで上記を実行し、デバイス一覧が表示されればOK!
【2】Mac編
◆ ステップ1:HomebrewでADBをインストール(推奨)
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
brew install android-platform-tools
◆ ステップ2:動作確認
adb devices
ターミナルで上記を入力し、Android端末が認識されていれば成功です。
◆ 補足:手動インストールしたい場合
Googleの公式サイトからZIPをダウンロードし、解凍したディレクトリに移動して使うことも可能です。
【3】Ubuntu(Linux)編
◆ ステップ1:ADBをインストール
sudo apt update
sudo apt install android-tools-adb android-tools-fastboot
◆ ステップ2:USBデバイスのパーミッション設定(必要な場合)
一部の環境では、USBデバイスを認識させるために以下を追加する必要があります:
sudo usermod -aG plugdev $LOGNAME
または、以下の udev ルールを設定することでアクセス許可を細かく調整できます。
◆ ステップ3:動作確認
adb devices
【4】Android側の準備
PCとの接続前に、Android端末で以下を有効にしてください:
- [設定] → [デバイス情報] → [ビルド番号]を7回タップ →「開発者モード」有効
- [設定] → [システム] → [開発者向けオプション] →「USBデバッグ」をON
USBケーブルでPCに接続し、許可を求めるダイアログが出たら「許可」してください。
まとめ
以上で、Windows / Mac / Ubuntu それぞれのADB環境が構築できました。これで、カスタムROMの導入、アプリのデバッグ、システムコントロールなど、より深くAndroid端末を使いこなせるようになります。
今後の記事では、ADBを使った便利なコマンド例や自動化Tipsなども紹介していきます!
コメント